山梨県の河口湖畔にイスラム教徒の戒律に対応したホテルがオープンした。
訪日外国人旅行客が増える中、インドネシアやマレーシアからのムスリム旅行客の増加に併せ、「シャリアホテル富士山」(富士河口湖町船津)がムスリム専用ホテルとして7月21日から営業を開始。
さらなる観光客誘致に力を入れる。
シャリアホテルとは、イスラム教の戒律に則ったホテルで
(1)豚肉使用食品やアルコール飲料を一切提供しない。
(2)イスラムの教義に沿った食べ物のみを提供する。
(3)男女が同室を利用する際には結婚した証明書を必要とする。
(4)女性従業員はヒジャブやスカーフを着用する。
(5)室内装飾やパンフレットに注意する。
などの規定が定めてられています。
施設内は、ウドゥー用の水場、礼拝室の設置、室内でのマッカの方向を示すシールを貼るなどの対応の他、アルコールや豚由来のものを一切使わず、肉はハラール処理された牛肉や鶏肉を使用、国内ハラール商品を扱い食事も提供する。
21日のオープンには、インドネシア、マレーシアの国内ムスリムが宿泊。
「ムスリムのことを考えてくれる施設が増えてくれることはとても嬉しい。
今後も、このようなホテルや施設が増えてくれることを期待する。」と話す。
「ムスリムが安心して旅行ができる場所にし、ムスリムやハラールを正しく知ってもらうためのきっかけにして欲しい」と山下社長は話す。
国内での試みに多くのムスリムが期待するなか、今後の河口湖での訪日外国人旅行客の対応に目が離せない。
お問合せ先:「シャリアホテル富士山」 TEL 055-83-5588
シャリアの原則の一つは、イスラム教徒が非イスラム国に住んでいれば、彼らはその土地の法則に従うことを期待されている、ということがあります。
イスラム法は、それが明らかに競合しない限り、各ケースではその国の法律に則っり判断しますが、 イスラム法では、戒律で決められていることをイスラム教徒は行うことができません。