東京ジャーミイ・トルコ文化センターの広報・出版担当の下山茂氏を冒険ガイド講師としてお招きし、富士の樹海トレッキングツアーが開催されました。
あいにくの天気となり、決行が危ぶまれいましたが、開始時間の天気は曇り、予定どおり富士河口湖マスジドから、大室山の樹海を目指し出発しました。
探検ガイト 下山 茂 氏 ( 1949年、岡山県生 )
東京ジャーミイ・トルコ文化センターの広報・出版担当
早稲田大学政治経済学部に在学中は探検部に所属。数々の国内登山を経験。樹海からの大室山を複数回踏破。その後、早稲田大学第二次ナイル川全域調査隊としてアフリカのスーダンへ渡りムスリムと触れ合う。帰国後、イスラムの文献や書籍を読み、留学生ムスリムとの交流を深める中で、27歳のときイスラム教に改宗。現在、東京ジャーミイ・トルコ文化センターの広報・出版担当として、国内外の報道関係者との渉外、日本人向け説明員として、イスラムの普及に努めている。
富士の樹海トレッキング
樹海内の木々や苔がある大地は、とてもすがすがしく都会の喧騒や日々の生活感のない、まさに異空間である。
下山氏からの事前注意と豊富な知識を聞きながらのトレッキングは、貴重な体験である。
途中、ブナの原生林がそんなブナ林ですが、原生林(人の手が入っていない森)はとても少なくなってしまいました。
世界的にも大規模で残っているものはそう多くありません。
下山氏からブナの原生林の講義が始まる。
ここは富士山の火山を逃れた地帯であり、ブナの原生林がそのままの状態で残っている珍しい場所であるという。
しかし、トレッキング開始から2時間当たりで雨足が強くなり、大室山の登山は危険があるため、登頂は次回の機会に持ち越しとなりました。
ブナの原生林
日本で有名なのは、林野庁のホームページによると白神山地森林生態系保護地域の区域は、約17,000ha(170 km2)の面積にも及びます。原生的なブナ天然林が大規模で残っているということで有名です。世界遺産にも選ばれていて、その希少性は世界からも評価されています。大室山にも、そのブナの原生林が残っています。
富士河口湖マスジド内で昼食
マスジド内では、Fujikawaguchiko Masjid 婦人部の皆さんが作ってくれた昼食が振舞われました。
インドネシア料理とお菓子が並び参加者の胃袋を満たしました。
コミュニティーのアンティ氏は、「皆がこの富士河口湖マスジドに来てくれることが嬉しい。
コロナ禍でなかなか移動が難しいが、遠くから来てくれたことに感謝したい。」と話す。
また、主催者の1人であるバンバン氏は、「遠くからも皆が集まってくれることに感動している。
勉強会も少しずつ人数も増え、様々な経験を通じて、ムスリムとして成長してくれることを願う。」と語る。
昼食の後は、イスラムの勉強会がスタート。
下山氏を囲み、ムスリムとしての日本の生活について講義を受けました。
ヒジャブ体験コーナーを設置
外では、日本人観光客に向けヒジャブ体験コーナーを設置。
多くの日本人観光客女性が体験していきました。
千葉から来た女性は、「1度ヒジャブを被って体験したかったので、河口湖で体験できて良かったです。イスラム教もこういう文化体験から入いることができると安心できます。」と話をしていた。
また、若い女性は、「最近、近くでも見かけるようになり、気にはなってました。ヒジャブというんですね。
勉強になりました。」と説明を聞いていました。
富士河口湖マスジドコミュニティーのハディ氏は、「富士河口湖マスジドは、少ないコミュニティーですが、多くの観光客が訪れます。ムスリムが礼拝できる場所としてあることはとても嬉しいことです。これからインバウンドが戻ると周辺でも観光地で働くムスリムが増えて来ます。この富士河口湖マスジドを基点にムスリムが安心して礼拝でき、地域へのイスラムの理解が増えるといいと思います。」と語る。
【イベント】大室山富士の樹海トレッキングツアー
【主 催】Ngopi-Picnic,
【共 催】Shizuoka NU , Hamamatsu NU , JHCPO
【後 援】
【講 師】下山 茂 氏 (東京ジャーミイ・トルコ文化センター 広報・出版担当)