富士河口湖町で「ハラール」を学ぶ

訪日外国人観光客への対応について、5日に富士河口湖町で「やまなしインバウンドおもてなし研修会」(県国際交流課、やまなし観光推進機構主催)県内の宿泊施設など観光業者約100人が出席し研修会が開催された。

同研修会ではイスラム教の戒律に基づく「ハラール」について、富士山国際観光協会の山下茂・代表理事が「ハラールの現実と留意事項」をテーマに講演。
調理施設でのハラール対応など実演を交えた研修視察も行われた。

イスラム教で摂取が禁じられている豚肉やアルコールの使用への配慮、調理器具や食材保管方法などを説明し、ムスリム旅行客が安心して食べられる料理の提供を呼びかけた。

また、NPO法人日本アジアハラール協会のムハマド ワカス氏から「ハラール」の留意点を説明。認証へのハードルが高くないことや、認証にかかるコストも高くないこと、宿泊施設でのハラール対応が決して難しくないことなどを丁寧な解説を交えて講義し、参加された方々への「ハラール」への理解により多くのムスリム(イスラム教徒)が山梨へ訪れる可能性を示されていた。

同会場では、昼食時に国内メーカーによるラーメンや唐揚げなどの試食会も実施。ハラール食の味を堪能されていた。

参加女性のひとりは、「ハラール対応は難しい認識でいたが、良く理解できました。ハラールラーメンもとてもおいしく非常に勉強になりました。」とハラール食への理解を示していた。

国内でも広がる地域ぐるみでのハラール対応でムスリム旅行者を呼び込み、さらなる日本の「おもてなし」に期待していきたい。